今季最大の寒波が到来。
沖縄も今日はかなり冷え込んでいます。
寒さでカラダの調子を崩さないように、ショウガを使ってカラダの内側から温めていきましょう。
風邪の症状にも効くので、風邪の引きはじめ、発熱時にもオススメです。
ショウガの味と性質
薬膳の考え方では、ショウガの味は「辛く」、性質は「身体を温めて冷えをとる・血流を促す」という分類です。
ショウガの効能
ショウガには、食材としての効能と、中薬(漢方薬)としての効能があります。
食材としてのショウガの効能
普段、私たちが料理に使っているショウガには、次のような効能があります。
✅体表にある邪気を取り払う
✅お腹を温める
✅吐き気を止める
✅肺を温める
✅咳を止める
✅解毒
(注)中医学の考え方では、病因(病気の原因)を総称して邪気といいます。
そして、
・風邪
・お腹・手足の冷え
・冷えによる嘔吐
・食欲不振
・乗り物酔い
・つわり
・しゃっくり
に効きます。
中薬としてのショウガの効能
ショウガは、生薬として多くの漢方薬に配合されています。
効能は、
✅冷えを発散させ、邪気を取り除く
✅お腹を温め、吐き気を止める
✅肺を温め、咳を止める
✅解毒
です。
・風邪の引きはじめの悪寒や鼻水
・頭痛
・鼻づまり
・痰のからんだ咳
・嘔吐
・魚蟹の中毒
の症状に効果があります。
中医学では、風邪の引きはじめの症状(悪寒や、サラサラとした透明な鼻水)の際には、
ショウガ(生姜・しょうきょう)やシナモン(桂枝・けいし)、白ネギ(葱白・そうはく)などを使って、
体表にある寒さを散らして、邪気を取り除きます。
漢方薬に使われる中薬は、主に草の根や木の皮を乾燥させて作られたもので、食材として使うお野菜よりも効能が高いです。
ですが、中薬の中には、ショウガやネギのようにわたしたちがよく目にする野菜もあり、普段の料理の中に気軽に取り入れることができます。
ちなみに、中薬でなくても、どの食材にもそれぞれに効能があるので、目的に応じて食材を取り入れることでだれでも薬膳料理を作ることができますよ。
今日は、風邪を引きそうな時、ひいた時のオススメレシピを紹介しますね。
風邪の症状に効くショウガを使ったレシピ
我が家では、悪寒や鼻水などの風邪の引きはじめの症状がでてきたら、ショウガを多めに入れた甘酒ドリンクを作ります。
甘酒の甘さで、ショウガの辛さが和らいで子どもたちにも飲みやすいです。
ショウガ甘酒ホットドリング
〈材料〉一人分
・甘酒 50g
・ショウガ汁 2・3滴(お好みで)
・シナモンパウダー ひとふり(お好みで)
・自然塩 ひとつまみ
・お湯 100㏄
〈作り方〉
1.コップに甘酒、塩、お湯を入れて混ぜる、
2.1にショウガ汁とシナモンを入れて混ぜる。
*甘酒は濃縮タイプを使ったレシピです。
市販の飲むあまざけを使う場合は、小鍋に甘酒と塩を入れて温めて作ってください。
その際には、米と米麹だけで作られた甘酒を購入してくださいね^^
自家製甘酒についてはこちらの記事にも書いています👇
風邪の引きはじめに、ショウガやシナモンたっぷりで身体を温めて寒さを発散させると風邪の初期症状だけで治すことができます。
ですが、さらに症状が進んで、発熱し、黄色いネバネバした鼻水が出てきたら、葛や桑の葉で熱を下げます。
熱が出た時の我が家の定番はりんごショウガ葛湯です。葛は、首隙から肩にかけてのこわばりにも効きますよ。
りんごショウガ葛湯
〈材料〉2人分
・本葛粉 大さじ1
・リンゴジュース 1カップ
・ショウガ汁 小さじ1(お好みで)
・自然塩 小さじ1/8
〈作り方〉
1.小鍋にリンゴジュース、本葛粉、ショウガ汁、塩を入れて葛粉が溶けるまでよく混ぜる。
2.強火にかけて、混ぜながら煮立て、リンゴジュースが透明になったら火をとめる。
食欲がある時には、ショウガとネギたっぷりのスープを作ります。
ショウガとネギのぽかぽかスープ
〈材料〉3~4人分
・ショウガ 3g
・ネギ 15g
・白菜 50g
・ニンジン 15g
・自然塩 小さじ1強
・合わせ油 大さじ1
(菜種油:ごま油=7:3)
・昆布 5㎝
・水 600㏄
〈作り方〉
1.生姜、ネギ、ニンジンは千切り、白菜は1㎝幅に切る。
2.鍋に油を入れて温め、ショウガを入れて香りがしてきたらネギ、白菜、ニンジンを入れてさっと炒める。
3.水と昆布を入れて煮立ったら、塩を入れて白菜が透明になるまで煮込む。(約7分)
4.仕上げに小さじ1/2のしょう油を入れてさっと煮立てても美味しいです。
*白菜には解熱の効能があります。
ショウガやネギと合わせることで、身体を温めながら熱を下げることができます。
お塩やお醤油、油などの調味料は、ぜひ伝統製法で作られた美味しいものを使ってくださいね。
オススメ調味料はこちら。