名城のウシデーク

伝統文化

2022年9月10日(土)、毎年旧暦の7月15日に行われているウシデークという伝統行事に参加してきました。夫の地元の伝統行事で、結婚以来ずっと参加してみたかったので、念願叶いました^^

ウシデークとは

名城八月十五夜ウシデーク歌舞 演目

ウシデーク(ウスデーク)とは、沖縄諸島各地で伝承される女性のみで行う祭祀舞踊です。
シヌグ・ウンジャミという農作物を自然の災害から守るために初夏に行う予祝儀礼の後に、遊(あし)び庭(なー)とよばれる広場を左回りに輪を描きながら、歌い踊ります。

〈参考〉コトバンク「ウスデーク」、2022.9.12。

かつてはおよそ500の地域・集落で行われていましたが、現在、継承しているのはおよそ60カ所にとどまり、存続の危機に瀕しているそうです。

予祝儀礼が終わり広場に来ると、輪になって、ウスデーク(臼太鼓)と謡に合わせて10曲ぐらい踊ります。
みんなで輪になって踊る総舞踊、扇子や笠を持って数名で踊る座踊り、カチャーシーのように賑やかに踊る鼓小舞えー。

鼓小舞えーでは、飛び跳ねながら鎌を振り下ろすような所作と掛け声で盛り上がります。

地域住民が互いに協力しながら食料を得て生きてきた時代の人々の、五穀豊穣と健康に感謝、祈願する様子に思いを馳せながら観ていました。

総踊りの鼓小舞えー

貴重な文化を次世代に受け継ぐ

私が生まれ育った地域は、戦後新しく作られた住宅街で、こういった地域行事はありませんでした。
一方、夫は糸満市名城という、地域住民同士の繋がりや伝統文化の残っている地域に育ち、今でもハーリーなどの行事が残っている貴重な地域です。

地域行事に参加することは、夫にとっては子どもの頃から毎年当たり前ですが、私にとっては、とても貴重で素晴らしい経験になっています。

しかし、名城も高齢化が進み、行事を維持、継承している方々は60・70代以上。
子育て世代は学校やスーパーの近い住宅街に移住して、ほとんどいないため、維持・継承が課題だそうです。

自然の恵みに感謝し、五穀豊穣と健康を祈る

現代の生活では、食べ物があるということも、健康も当たり前で、そこへの関心は希薄化しているように感じますが、
伝統文化は、人が生きていくうえで大切なことに気づかせてくれます。

わたしも来年はウシデークに参加して記録に残し、次の世代に受け継いでいきたいと思います。

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