今日は、
「伝統和食で、お金も時間もかけずに体に良いご飯をつくることができる。」
ということについて、書いていこうと思います。
別の記事で、ご飯を手づくりすることがオススメの支出削減法ということを書きました。
ご飯づくりは時間がかかって大変
だけど、わかってはいるけど、
ご飯を作るのって面倒だし、仕事も家事もしていたら毎食ご飯を作る時間がないよ!
と思ってしまいますよね。
子育てしながら働いていた時は、わたしもそうでした。疲れてご飯を作る気力もありませんでした。
ですがその時は、ご飯を作ろうとすると、まず何を作ろうかと考えて、2品、3品作って、、、
と毎回、献立を考えるにも、ご飯を作るにも時間がかかっていました。
育休をとって、子育てに専念できるようになると、さらに時間がかかるようになりました。
一日中、何を食べようかと考えていました。
朝ごはんを食べながら、昼ごはんは何を作ろうかなと考えていましたね。(笑)
この何を食べようかと考える時間、作る時間がなくなると、ご飯づくりがとても楽になると思いませんか。
伝統和食でごはんの悩みが解決!
冒頭でも書きましたが、
伝統和食を食卓に取り入れることで、何を作ろうかと悩まずに、簡単にさっと体にも良いご飯を作ることができるようになりますよ。
なぜ伝統和食が良いのか。
簡単に言うと、わたしたち日本人の身体にあっているからです。
伝統和食は、日本人が古来から受け継いできた食文化です。
先人たちが長い年月をかけて、
「あ、これは食べられるな。美味しいな。」とか、「あ、これを食べると元氣になるな」とか、「こうすると長く保存できるな」といった経験を積み重ねて、今に残されている食べ物や食べ方です。
つまり、何千年もの歴史のある、日本人の体に合った食べ物だということです。
具体的にはどんなものかといいますと、
穀物(雑穀、米)
1つ目は、私たちの体の基本燃料になる、穀物(雑穀、米)です。
日本では、雑穀とお米が「主」「食」として食べられてきました。
雑穀は今ではほとんど食べられなくなって、スーパーの片隅に少し置かれているぐらいですが、もともとはこの雑穀が主食でした。
今でも品種改良のされていないこの雑穀は、本当のスーパーフードだと思っています。
雑穀とご飯を混ぜてたいた雑穀ごはんをしっかりと食べることがとても大事です。
ご飯しか食べない子どもたちがいますが、本能的に自分の体に必要なものを選んでいるんですね!
最近はというと、、
糖質制限などに見られるように、ご飯は体にとって悪い物という認識があるように感じます。
わたしも学生のころからダイエットのために、ご飯をお茶碗の半分に減らして食べていました。
なので、ご飯だけでOKということに納得しきれていませんでした。
ですが、薬膳で栄養のことを「水『穀』の精微」と言うのを知って、
「やっぱり穀物が人の体に一番必要な食べ物なんだ」と確信しました。
長くなりましたが、私たちの体に合う食べ物の1つ目は、「雑穀ごはん」でした。
伝統製法調味料と油
2つ目は、伝統製法で作られた調味料と油です。
天日干しや平釜でゆっくりと煮詰めた塩に、
天然醸造の醤油や味噌、酒、酢、
圧搾製法のなたね油にごま油。
自然と時間のエネルギーがたっぷり詰まった調味料と油は本当に美味しいです。
この調味料が唯一、人の血を弱アルカリ性に保ち、温めてくれる食べ物です。
塩、醤油、味噌、酒、酢、なたね油、ごま油。
実はこれだけで、和洋中なんでも作れちゃいますよ。
旬のお野菜
3つ目は、その土地でとれた旬のお野菜です。
人の体は自然のエネルギーを入れることで元氣になります。
自然のエネルギーとは太陽の光や空気、微生物、そして大地で育ったお野菜です。
人と自然は繋がっていますので、その土地で、その時にたくましく育った旬のお野菜が、体に合った食べ物です。
たとえば、沖縄の夏の太陽の日差しはものすごく強いです。外に少し立っているだけでも、肌がジリジリして痛くなります。
そんな中で、帽子も日傘もせずに太陽の下でたくましく育っているゴーヤーやオクラや葉野菜には、この暑い夏の日差しの中で生活するのに必要な栄養がいっぱい詰まっています。
寒い地域で育ったお野菜(根菜)には、体を温める効果があります。
その土地の季節の野菜を食べることで、体に必要な栄養を補給し、調整してくれるというわけです。
このお野菜を美味しい調味料で料理していただくと、もう最幸です。
旬の野菜と味噌でお味噌汁を作ったり、
ゆでて醤油であえておひたしにしたり、
細かく切って胡麻や塩と一緒に炒ってふりかけにしたり、
どれも簡単にさっと作れるので、美味く楽しんでみてくださいね。
発酵食品
4つ目は、発酵食品です。
古来から菌と共生してきた日本人。
目に見えない菌を利用して、食べ物を栄養たっぷりで美味しく、しかも常温で長期保存できるようにしてきたのですから、この日本人の知恵と技術には脱帽です。すごすぎます。
具体的には、
ぬか漬けやたくあん漬け、梅干しなどの漬物、納豆、醤油や味噌、甘酒(我が家では甘味料として使っています)です。
漬物は、乳酸菌などの微生物やミネラルがたっぷりで、腸内環境が整います。
腸内環境が良くなると、食べた物から栄養をしっかりと消化吸収できるようになります。
味噌や醤油、甘酒などのこうじ菌を使ったこうじ発酵食品は、発酵の過程で有益成分が生まれ、栄養価も高まります。
小魚
5つ目は、アジやイワシなどの小魚です。
大きなお魚は、身体を酸性にして(血液をドロドロに汚して)しまうので、食べすぎに注意です。小魚は少しだけ酸性な食べ物なので、伝統製法調味料で味付けたり、旬のお野菜を添えたりすると味も見た目も美味しくバランスが取れますよ。
以上の5つが、私たち(日本人)の体に合った食べ物です。
最新の生理学や量子力学でも、伝統和食は弱アルカリ性で温かい血液(サラサラ血)と弱酸性の腸(微生物たっぷり)に整えてくれるということが解明されているそうです。
ご飯づくりが簡単で早くなる基本の献立
そして基本の献立はとてもシンプルです。
・雑穀ごはん
・お味噌汁
・漬物(発酵食品)
・おひたしやふりかけ、佃煮
(・小魚)
毎日、これさえ食べていれば、調子よく働く健康な体になります。
ご飯を炊いて、味噌汁とおひたしを作って、漬物をおく。
時間のない時には、ご飯と味噌、ご飯と梅干しだけでも十分ですよね。
これなら、何を作ろうか考えずに、毎食さっと作れそうではありませんか。
お米と旬のお野菜と調味料だけでなので、そんなにお金もかかりません。
ただ、伝統製法の調味料は割高なので初めは買う時に、
「うっ、、高い。 。。」
と躊躇してしまうかもしれませんが、
これさえあれば美味しくて体にも良いごはんが作れるようになるので、 我が家では調味料にはお金をかけています。
毎日ごはんを食べていると、基本の献立以外にも食べたくなりますよね。
そんな時には、時間に余裕のある時に、体に合う食材や調味料、海藻やキノコ、麩、高野豆腐などの乾物を組み合わせて、いろいろな料理を作って美味しく楽しくいただいています。
昭和初期(戦前)までは、日本人は全国各地でこのような食事をしていました。
調べてみると、わたしの住んでいる沖縄でも、雑穀ごはんと、お味噌汁、おひたしや野菜炒め、芋、スクガラス(小魚の酢漬け)が食べられていました。
その土地でとれた旬のお野菜やお魚、手づくりの調味料で料理をして食べてきていたんですね。
自給自足もこれなら出来そうな気がしませんか。
お米づくりはハードルが高いですが、少しずつ、できるものから、お野菜や調味料や発酵食品を作っていけそうですよね。
「お住いの地域で、今とれている旬のお野菜やお魚にはどんなものがありますか。また、お住いの地域にはどんな伝統食がありますか。」